ゆうちょ銀行に家族信託を相談するメリットと注意点
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ゆうちょ銀行の家族信託の対応について
ゆうちょ銀行の窓口に行った際に、同行ほか日本郵便やかんぽ生命のサービスも利用できることをお伝えしました。続いて、ゆうちょ銀行の家族信託の対応についてみていきましょう。
信託口座開設対応
家族信託を使って親のお金を管理する場合は、まず信託契約をして家族信託の効力を発生させます。ただ、口座が親名義のままだと子供が管理できません。そこで信託された金銭を管理するための信託口座が必要になります。家族信託のための口座は2種類あり、「信託口口座」と「信託専用口座」といわれています。残念ながらこれらの口座を作ることができる銀行は限られており、ゆうちょ銀行は対応しておりません。
家族信託の組成相談対応
家族信託は、委託者(例:親)と受託者(例:子供)との契約により効力が発生します。親子であっても印鑑証明書や住民票など公的な書類を準備して、専門家のもと実際の契約書を作成する必要があります。財産の内容をどう管理・処分するか、誰に管理させるか、信託を変更するときはどうするかなど、契約時に確認する内容は多々あります。このような一連の信託組成ですが、ゆうちょ銀行では実務の対応は行っておりません。そのため、家族信託の相談をすると外注先のサービスを案内されますので、次の項目でみていきましょう。
外注先のサービスについて
ゆうちょ銀行に家族信託の相談をすると、かんぽ生命が提携している外注先のサービスを案内されます。外注先は、株式会社ファミトラ(以下、ファミトラ)といい、家族信託の組成や運営を支援するサービスを提供している会社です。個人を保険契約者とするかんぽ生命保険契約・簡易生命保険契約の契約者、被保険者、受取人およびそれらの家族だと、ファミトラのサービスを割引価格で利用することができます。ファミトラのサービスについては次の章でも説明します。