相続税の早見表の見方と注意点

相続対策や納税資金のための試算はある程度の正確性が必要

将来的に多額の遺産を引き継ぐ予定がある場合は、節税や納税資金の確保について検討する必要があるでしょう。例えば、10億円の遺産を相続することが将来想定される場合、配偶者と3人の子供に課される相続税額の合計は、ざっと計算しただけでも3,600万円弱です。手元に十分なお金があれば特に準備をしなくても納税できるかもしれませんが、相続税は原則として現金で納める必要があります。現金が不足すると予想される場合は、相続する日に備えてまとまったお金を準備しなくてはならないでしょう。

相続内容がシンプルで、相続税の早見表によっておおよその税額を把握できるというのなら問題ありませんが、複雑な要素が絡む場合はできるだけ正確な試算が求められます。適当に計算してしまうと、実際に支払うべき税額と早見表の税額との間に大きな誤差が出て、「現金が足りなくて期限までに税金を支払えない」ということにもなりかねません。

できるだけ正確に相続税を計算するには、
・相続する財産(マイナスの財産も含む)を正確に評価する
・適用する特例や控除を明確にする
・法定相続人の数を明らかにする
・各種控除や特例などの計算方法を覚える
ことが大切です。
そのうえでシミュレーションをして、どのような相続対策が適切かを見極めましょう。

税理士 永田 朋成

永田 朋成

私の父は1972年に税理士事務所を創業し、私は1990年から父と共に税理士の仕事を生業としております。
その父親を2008年に亡くし、実際に相続を経験いたしました。また現在85歳の母親がおり、何とも言えない不安感の様なものも抱えております。
同じように、近い将来の不安感を抱いていらっしゃる皆様のお気持ちにもきっと寄り添えるのではないかと考えています。
大切な未来の為にお気軽にご相談いただければ幸いです。

専門分野・得意分野
相続、事業承継、信託財産管理会計、税務
資格
  • 税理士(法人登録番号:4403-1 登録番号:74788)
所属団体名
名古屋税理士会
所属事務所
税理士法人felicia(フェリシア)
所属事務所の所在地
愛知県名古屋市中区錦2丁目4−3 錦パークビル 5F

活動実績・専門分野

企業の税務・会計を中心とした総合支援を得意とする傍ら、事業承継・相続にも精通。
近年では、財産管理の問題を深刻に受け止め、家族信託にも積極的に取り組んでいる。
「当事者目線」を大切にし、自身の経験を踏まえた親身な対応を心掛けている。

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私たちは、司法書士と税理士を中心とする、相続や家族信託のプロフェッショナルです。「何をすればいいか分からない」といった段階からご相談頂けますので、お気軽にご相談下さい。

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