相続税申告とは。わかりやすく簡単に解説!
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相続税申告の要否を確認する方法
相続税申告をする必要があるかどうかを確認したい場合は、以下の方法を試してみましょう。
①相続税計算シミュレーションを利用する
相続税計算シミュレーションは、必要な情報を入力するだけで、おおよその相続税額を計算してくれるツールです。入力した遺産総額から基礎控除額を差し引き、相続税合計額を算出する特徴から、相続財産がシンプルで、基礎控除額を差し引けば相続税申告の要否が分かるケースに向いています。
②国税庁のホームページを利用する
国税庁では、相続税申告の要否判定のページを設置し、相続税申告が必要かどうかを知りたい人に情報を提供しています。
相続税計算シミュレーションよりも詳細な情報を入力できるため、精度は若干高くなります。ただし、おおよその要否を判断するものであることには変わりありません。この点に留意したうえで利用しましょう。
③税理士に試算してもらう
相続する財産が基礎控除額を超えるかどうかが微妙でかつ複数あるという場合は、税理士に相談するのが無難です。税理士は、相続対象となる財産を整理し、現時点で分かっている遺産総額から課税遺産総額を算出します。ご紹介した中で、一番精度の高い方法と言えるでしょう。
相続税申告の期限
相続税申告の期限は、原則として相続が発生してから10か月以内です。例えば、相続人とみなされている胎児が、相続税申告期限後に誕生した場合などの特殊なケースを除き延長は認められません。申告期限が過ぎてしまうと延滞税などの追徴課税が発生しますので注意しましょう。
相続税申告に必要な準備
相続税申告で重要なのは、入念な準備です。以下の作業を怠ると、相続税を適切に計算することができず、申告のやり直しやペナルティが発生するリスクが高まります。
・相続人の確認
・相続財産の調査
・相続税の計算
・相続税に関する各種控除や特例の確認
相続人の確認
相続人が何人いるのかを明確にしなければ、相続は始まりません。相続後に相続人が見つかった場合は、相続税の計算や遺産分割をやり直しする必要が出てくるでしょう。
相続人の調査で確実なのは、故人の全ての戸籍を調べることです。戸籍を調べることによって婚姻の事実や実子/養子の有無などを確認します。故人の死亡が確認できる除籍謄本を取得し、そこから一つひとつ戸籍謄本をさかのぼって調べていくのが、間違いを最小限に抑えることのできる調べ方です。