相続診断士とは?
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相続診断士に相続を相談するメリット
気軽に相談できる
生前にしっかりと準備をしておいた方がよいとはわかっていたとしても、実際に相続問題に手をつけるのはなかなかハードルが高いものです。また、実際に「相続に関する相談をしてみよう」と思ったとき、どこに相談すればいいのかわからない、という方も多いはずです。相続の専門家というと、弁護士や税理士を想像する方が多いと思いますが、身近に気軽に相談できる弁護士や税理士がいる方の方が少数派でしょう。
その点、相続診断士は、気負いせず気軽に相続相談できる相手です。「はじめから専門家に話を聞いてもらうのは敷居が高い」と思われる方にとっても、相続の基本的な知識を身につけ、相続診断をしてくれる相続診断士であれば依頼がしやすいかもしれません。
弁護士、司法書士、税理士、行政書士などの専門家を紹介してくれる
相続トラブルは多額の資産を持っている一部の富裕層に限ったものではなく、どの家庭でも起こり得ること。それほど資産を残す予定のない一般家庭においても、いざというときに相続が円滑に進むように生前からの準備が欠かせません。
相続診断士は、相続診断を通して適切なアドバイスを行うだけでなく、トラブルが発生しそうな場合には、個々の課題に合わせて国家資格をもった税理士や司法書士、行政書士、弁護士などの専門家に橋渡しを行ってくれます。
「税理士や司法書士をはじめとする専門家の知り合いがいる」「具体的な相談先を知っている」という方は少数派ですから、相続診断士を通じて然るべき専門家に話をつないでもらえるのもメリットとなります。
相続診断士に相続を相談するデメリットと注意点
相続に関する専門的な知識、知見が不足している
相続診断士が行うのは、相続に関する基本的な知識を前提に相続診断を行い、いざ相続を行うとなった際に円滑に進むようアドバイスすることです。さらに踏み込んだ相続対策を行いたい場合や、実際に相続トラブルに発展している場合などは、残念ながら相続診断士の知識、知見だけでは対応できません。
相続診断士は、あくまでも民間資格の一つに過ぎません。相続診断協会が発行している相続診断士テキストに沿って知識を習得し、その後試験を受けて70点をとれば合格できる仕組みになっています。相続に関する一定のレベルの知識はもっているとはいえ、実際どの程度の知識、知見を備えているかというと不安が残ります。
相続診断士の役割は、あくまでも相続で起こり得る一般的な問題を想定して助言を行い、相談者の個々の課題に対して然るべき専門家につなぐ橋渡し的な役割に留まります。
簡単にいうと、「相続についてまずは相談してみたい」といったニーズに応える、一時対応窓口になります。